”ISIL(自称イスラム国)”と”旧統一教会”との類似点と相違点
宗教とテロリスト 〜〜危険なものに昇華した一神教思想〜〜
オウム真理教と同時期に世間を騒がしたテロ組織”統一教会”は、一般人に対し霊的な脅迫を用いて、法外な値段で御守と称した”もの”を売りつけ問題となった”宗教団体”である。当時、新興宗教ブームが起きる中で、オウム真理教が勢力が大きくなるずっと前から設立された組織である。起源は、北朝鮮出身のムン・ソンミョンがキリスト教をベースとして発足させたのが「世界基督教統一神霊協会」通称”統一教会”と呼ばれる団体である。1954年に設立され、「世界平和統一家庭連合」と名前を変えた現在まで世界中に勢力を広げ親米国家に大きな繋がりを持つ危険思想を持つ宗教団体である。1960年代から霊感商法で問題になり出し、1980年代以降よりオウム真理教とともに大きな問題のある宗教組織として、日本の一般人に負債をさせてまで、脅迫し献金をさせるという、日本の経済に対する破壊活動を現在に至るまで行い続けている。
さて、次に”ISIL”、別名イスラム国は2003年のアメリカによるイラク侵攻に伴い、治安組織の力が低下したイラクに目をつけ、イラクでテロ活動を指揮していた、アブー・ムスアブ・アッ=ザルカーウィーが設立した「タウヒードとジハード集団」がアルカイダと合流し設立された組織「イラクの聖戦アル=カーイダ組織」が”イスラム国”の前身となっている。2011年アラブの春以降アラブ諸国が政治不安を起こす中で、勢力を伸ばしたのがイスラム過激派である。その一つが”ISIS”であった。シリアが内戦に突入していく中、イラクと国境をまたいで国家樹立宣言をしてできたのが”イスラム国”である。イスラム国は「カリフ制」を復活させて、「政教一致国家」の樹立を主張したのである。
では、本題の類似点について、大きな一致点は”政教一致国家の樹立”である。イスラム国のカリフ制も宗教指導者を頂点においた政治制度であるし、統一教会もブレイザー委員会報告書によると「ムン・ソンミョンによる政教一致国家の設立」を主張している。そして、その部分はオウム真理教にも一致する。ほかに両者とも強烈な排他主義的思想を持っている。イスラム国は「ユダヤ人を徹底的に嫌い、イスラエルからユダヤ人を追い出し、サイクス=ピコ協定を破壊する」というのが中心となっており、統一教会も「共産主義者を徹底的に嫌い、世界から共産主義者を追い出し、共産主義を破壊する」というのが中心の思想になっている。更には、統一教会はさらに反日思想を持っており、「日本人はサタンである」という教えもある。更には統一教会による排他思想は家庭にも及び「祝福されるべき時に生まれなかった子供は悪魔の子である」という一種の虐待も起こっている。
そして、相違点はたった一つ、「終末思想」という、世界の終わりが近いという考え方が統一教会に殆どないことである。イスラム国のジハード信奉者には「最終戦争」がシリアのタービクという場所で起きるという考え方があり、キリスト教徒とイスラム教徒が集い最終戦争を起こし、終末を迎えるというものがムハンマドの言行録に予言されていた。そして、最初に述べたテロリストのザルカーウィーもそのことに言及している。そして『タービク』はイスラム国の機関紙の名前にもなっていた。最終戦争の考え方は他の新興宗教にも多く取り入れられており、オウム真理教にも最終戦争という考え方が取り入れられていた。
私の見解としては、”旧統一教会”は”イスラム国”と並び「現代の民主主義とは一切相容れない政教一致主義と危険な排他主義思想を持ち、日本人の財産と政治の主導権を狙う危険なテロ組織である」と言えるだろう。そして、日本の政治家とのつながり、献金問題、そして与党との癒着が明らかになっている。そして私の意見として「日本の国会議員の殆どは統一教会とのつながりのあるテロリストである」と思っている。そして投票者の殆どはテロリストに投票する危険な有権者であると言える。今後、日本は宗教法人のあり方や選挙制度の改革が必要であろう。
今、私が思っていることは「誰もがテロリストになり得る」ことである。
ーー参考文献ーー https://www.bbc.com/news/world-middle-east-50200392 https://www.bbc.com/news/world-middle-east-32784661 https://www.afpbb.com/articles/-/3028548 https://www.bbc.com/news/world-asia-62173865 https://archive.org/details/investigationofk00unit/
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